――地場稀少品種が造る名品――
ティエラ デ レオン
産地:ティエラ デ レオン Tierra de Leon
特徴:スペインの北に位置し、すぐ南には強烈な赤ワインを造るトロや白ワインの名産地ルエダがあります。
この地域を有するカスティーリャ レオン州は、1978年にレオン地方と旧カスティーリャ地方が合併して自治州となりました。
中世にはそれぞれが独立した王国だったこともあり、レオン語、バスク語なども使われています。
年間降水量は約500ミリ。
夏と冬、昼と夜とで寒暖の差が激しく、葡萄の生育には最適の大陸性気候ですが、アフリカ大陸からの熱風をまともに受けるスペイン南部とは異なり、北に位置するティエラ デ レオンは、また西からの涼しい海風の影響もあって、葡萄はゆっくりと熟すため、内部に複雑な旨味を凝縮させていきます。
代表品種は、黒葡萄のプリエト ピクード、白葡萄ではアルバリン。
どちらも絶滅が危惧されていた稀少な地場品種です。
『スペインの葡萄は、首都のマドリを境に、南は一気に熟し、北は段階的に熟す』と、輸出マネージャーのミランダさんは言います。